アナザー・ハッピー・デイ ~ふぞろいな家族たち~


監督・脚本:サム・レヴィンソン
出演:エレン・バーキン、エズラ・ミラー、エレン・バースティン、デミ・ムーア、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ケイト・ボスワース

2011年アメリカ/DCP/スコープサイズ/119分/英語
字幕翻訳:小寺陽子
配給:彩プロ  宣伝:エスパース・サロウ
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新鋭映画作家の登竜門サンダンス映画祭りにて脚本賞受賞の快挙!

数多の優れた映画作家たちを輩出してきたサンダンス映画祭にて、また1人、今後の映画界を牽引する逸材が誕生した。サム・レヴィンソン――『レインマン』(89)でオスカー監督となった名匠バリー・レヴィンソンを父に持つ、当時、弱冠26 歳の青年が初監督&脚本を務めた本作で、第27 回サンダンス映画祭においていきなりの脚本賞を受賞したのだ。本作の脚本をわずか24 歳で書き始めた彼は、その若くみずみずしい感性で“家族の絆”というあくまで普遍的かつ難解なテーマに挑み、単なるホームドラマの枠を越えた、実に秀逸な“家族の群像劇”を描き出すことに成功した。そんな彼の才能に惚れ込み、本作プロデューサーを買って出たのは、80 年代セクシー女優の代名詞として名を馳せたエレン・バーキン。本作ではスッピン同然の体当たり演技で久々の主演も務めている。さらに、デミ・ムーアやエレン・バースティンといった豪華ベテラン陣に加え、ケイト・ボスワースやエズラ・ミラーといったフレッシュな顔ぶれも揃い、今ハリウッドで最も勢いのある役者陣の見事なアンサンブル・プレイが実現した。

映画監督デビュー作にして、サンダンス映画祭脚本賞受賞の快挙!
ハリウッドの名匠を父に持つ弱冠27 歳、驚異の新星が描く、
可笑しみと皮肉にまみれた“問題児家族”の姿

元夫ポール(トーマス・ヘイデン・チャーチ)との間に生まれた息子ディラン(マイケル・ナルデリ)の結婚式のために、現在の家族を連れて久々に実家へ戻ったリン(エレン・バーキン)。しかし、ただでさえ反りの合わない家族に再会することは憂鬱なのに、ケンカ別れした元夫ポールやその現在の妻パティ(デミ・ムーア)の嫌味三昧に、リンは着いた早々うんざりしてしまう。加えて、ディランは自分の実の子にも関わらず、離婚時にポールに引き取られたため、これまでなかなか会えずにいたことも彼女を苦しめる要因だった。そんなリンを諌める母親ドリス(エレン・バースティン)だったが、彼女自身もまた認知症にかかった夫(ジョージ・ケネディ)との生活に疲れ果て、リンを気にかけるどころかむしろ煩わしくさえ思う始末。久々に一堂に会しながら、お互いが抱える悩みや問題を全く受け入れようとしない、わがままで身勝手な家族たち。無理に押し込められたそれぞれの苦しみは、結婚式が近づくにつれてどんどん高まり、そして遂には祝いの席で大騒動を巻き起こすことになる・・・。