「大事なものは目に見えないものよ」 すべてのモノづくりを支える人への応援詩
関西の商社で働く澤田は妻と息子の3人家族。仕事一筋で常に顧客や同僚からの信頼も厚い澤田を妻は温かく支えるも、息子はなかなか遊んでくれない父に不満だらけ。ある日、得意先の工場から不思議な部品の緊急注文を受けた澤田は、それが子どもの頃からの憧れだった深海調査船「しんかい6500」プロジェクト関連の重要部品だと知ると、寝食を忘れて翌朝納品に間に合わせるために奔走する。不可能と思われた納期を、積み上げた人脈と人柄で「奇跡の緊急対応」を成功させ業界内の評価を不動にする。そんな実績を評価した上司は、澤田に社運をかけたインド支社の支社長へと 任命する。 インド支社長への栄転打診という人生の大変換を、家族に話し出せない澤田。彼と家族が選んだ選択とは……