ヘルムート・ニュートンと12人の女たち


監督:ゲロ・フォン・べーム
出演:シャーロット・ランプリング、イザベラ・ロッセリーニ、グレイス・ジョーンズ、アナ・ウィンター、クラウディア・シファー、
マリアンヌ・フェイスフル、ハンナ・シグラ、シルヴィア・ゴベル、ナジャ・アウアマン、アリヤ・トゥールラ、ジューン・ニュート
ン、スーザン・ソンタグ、カトリーヌ・ドヌーヴ、シガニー・ウィーバー、ヘルムート・ニュートンほか

2020年/ドイツ/英語・フランス語・ドイツ語/カラー/1.78:1/93分

12月11日(金)よりBunkamuraル・シネマ、新宿ピカデリーほか全国順次公開!

長年にわたって一流ファッション誌で女性を撮り続けたファッション・フォト
グラファーの世界的巨匠ヘルムート・ニュートン。2004年にロサンゼルスで
自動車事故により不慮の死を遂げた後も、長く人々の記憶に残り続けている
写真家のひとりだ。1920年にドイツ・ベルリンに生まれ、映画やラジオなど
の大衆文化が広まったワイマール文化の中で育ったニュートンは、50年代半
ばから各国版の「ヴォーグ」誌をはじめとするファッション誌にユニークかつ
衝撃的な作品を次々と発表。ワーグナーの歌劇に登場する女神のような女性
たち、バロック趣味のインテリアや建築物に覆い尽くされた作品世界は、そ
れまでの着せ替え人形のようなモードを見慣れていた読者に強烈なインパクト
を与えた。だが、その作品は「ポルノまがい」「女性嫌悪主義」との議論も巻
き起こし、「20世紀を最も騒がせた写真家」とも呼ばれた。
本作は2020年にニュートンの生誕100年を記念して制作されたドキュメンタ
リー。シャーロット・ランプリングやイザベラ・ロッセリーニ、ハンナ・シグ
ラといった女優たちに加え、米国版「ヴォーグ」編集長のアナ・ウィンター、
モデルのクラウディア・シファーらの貴重なインタビューを収録。さらに、
ニュートンを鋭く批判した批評家スーザン・ソンタグとのTV討論のアーカイ
ブ映像なども紹介する。稀代の才能の持ち主の作品世界を、ニュートンにイン
スピレーションを与えた12人の女性たちの視点から捉え直したスリリングな
ドキュメンタリーだ。
なお、公開決定に併せて、本編でも使用されているニュートンの写真作品2点
と、ニュートンの妻であり写真家でもあるジューン・ニュートンが撮影した
ニュートンのポートレート1点が解禁となった。いずれも美しくスタイリッ
シュな構図が目を引くが、映画文化に親しんで青春時代を送ったニュートンだ
けに、写真からストーリーやユーモアが感じられる写真となっている。1986
年の米国映画『ブルーベルベット』の撮影現場で、監督のデヴィッド・リンチ
と女優のイザベラ・ロッセリーニを写した1枚については、本編でもイザベラ
が当時を振り返り、このシーンの背景を鋭く分析している。